Blog
 

片目のツァラトゥストラ


写真家の割りに個展とか写真集が極端に少ない私にして、この暮れは個展が2つも重なり少々エネルギーを必要とした。
その一つが昨日名古屋、名鉄百貨店でオープンした、タイトルは《片目のツァラトゥストラ》、言うまでもなく哲人ニーチェが・ツァラトゥストラはかく語った・で表わした、難解でやや感覚的な世界を日本の仏教具体世界に素材をとり、又科学の象徴としてNASAの天体素材を元に、デジタル処理をした映像をキヤノンの協力によりキャンバスプリントし尚かつアクリル絵の具で加筆したものを展示している、サイズもF120号(1303×1940mm)からと大きなものから6段階あって結構な規模の個展になっている。
この個展のもう一つの大きな目的に東日本大震災えの応援が有って、些々やかなれど同時代者としての責任となれば、との考えです。
・神野重行・名鉄百貨店社長 自らオープンにおいで頂き感謝致します。
個展の内容と協力、協賛頂いた各位様を列記した会場の・ごあいさつ・文を下記に記します。
写真は、神野重行社長と会場入口で。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ごあいさつ ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
3・11東日本大震災に因り被災された全ての方々および関係者に心より弔慰を表すものです。
 
被災地気仙沼の中学生が嗚咽しながら(天を怨まず、運命に耐え・・・)と答辞を読み上げるのを涙せずには見られませんでした。
自然の持つ力は未だ人智遠く及ばずと云うことを痛切に思い知らされ、況んや福島第一原子力発電所崩壊と云う被害現実が露に成れば成るほど、空恐ろしい事をやっていたんだと、文明と云う名のもと人間がやっている事毎は、果たして文明と云う言葉で括れるのかと。
日々生きてる上で、此れで良しとしてしてきた概念、価値観、倫理観、普遍性、等々が根底から引っくり返された思いです。
あらゆる人間基準をいちど考え直さないといけないかもしれません。
 
果たして[神は・・人々を幸せにするのか・・] 
果たして[科学は・・人々を幸せにするのか・・]
 
被災にあたり嘗て哲人ニーチェが「神は死んだ」と言ったのが交錯して、想いが巡り写真と絵画のコラボレーション・チャレンジが出来ないかと、新潟県魚沼の西福寺を撮影し、NASAの天空写真を素材に、デジタル処理を施した写真をキャンバスプリントにし、筆を加えた作品です。
 
東日本大震災で被災された母子家庭に、家具を含む全ての作品を販売し売上金全てを義援金とします。
今開催に付いて・名鉄百貨店・キヤノンマーケティングジャパン株式会社・西福寺・飛騨産業・日進木工・様に多大なる協力を頂き感謝申し上げます。
また、協賛頂いた・セガサミーホールディングス株式会社・日本カルミック株式会社・
株式会社マルハン・ピーアークホールディングス株式会社・東和フードサービス株式会社・様に感謝申し上げます。
 
皆様、被災し困難な日々を送る人々に想いを寄せられ御協力を御願いするものです。
 
                加納典明

コメントを残す

MESSAGE
from Tenmei

PAGE TOP