写真家 橋本照嵩
銀座BLDギャラリーで「SCANDAL-nude」のオープニング・レセプションがあり、沢渡朔氏と話をしていたら、日大で沢渡さん、篠山さんと同期の写真家 橋本照嵩さんがいらして、沢渡も久しぶりだったらしく、話が弾んだ。認識不足だが、橋本さんは瞽女の写真で世に出た人で、そもそも東北の出らしく、今は福島へ何度も通い写真を撮っているとのこと。被災された人々の中には、写真に撮られることを必ずしも善しとしない人も当然とは云え多いらしく、色々苦労があるようだ。話をしていると其の人柄が伝わって来て、私とは全く違うタイプの写真家としての人間を感じさせられて、また写真と人間の関係の奥深さを思わされた。いずれ出来たら東北に移り住んで写真を撮り続けたいということも云われていた。ある意味彼の仕事は写真の本道とも云えて、此の先も大切な記録として残っていく事だろう。お酒もいける口らしく、機会があれば酒を入れて話をしたいものだ。帰りがけに沢渡氏が「加納、久しぶりに新宿行くか?」と誘ってくれ嬉しかったが、こちらは現在台湾個展用の加筆作業がピークで、早々に取って返した。
写真は、故寺山修司の作品をバックに森山大道さん、野村佐紀子さん、沢渡朔さん。