夫々に
杵島隆師匠のお別れ会で、お互い随分と久し振りに会った写真家仲間です、紹介するまでもない夫々写真界では名を馳せた人達で。
写真向かって左が・沢渡朔・さん、真ん中が・坂田栄一郎・さんで右が私。
沢渡さんは女性写真の第一人者の一人で、長きに渡りずっと一貫したスタイルを通し変わらない、沢渡さん確か父上か母上が詩人で彼の写真にも何処か其の気配がする。
坂田さんは雑誌アエラの表紙を長年撮り続けている写真家で若い時にNYでリチャード・アヴェドンだったかアーヴィング・ペンのアシスタントを経て日本に帰って活躍している、無類の競馬好きである。
こういった機会でもない限り写真家同士が会うことは滅多になく、若干懐かしく夫々どうしているかと云う話しにもなり、夫々が夫々に紆余曲折しつつも己の信じる生き方を通しているなと思い、世の不景気を始め写真家全体が生き難い世の中を思わざるを得なかった。
私も、四の五の言ってないで再び下界に下りて桜田商事だろうと何だろうと去勢された中庸の民が、目先的コンビニエンスライフにより失った、自然と人、社会と人、の価値観の根本的な再構築を行動として暗中模索せねばならないし、矢張り何処迄もガツンとした生き方を通そう。