[FUCK]
銀座の写真ギャラリー BLDGALLERY http://www.bld-gallery.jp にディレクター長澤章生さんに会いに行ってきた。
1969年暮れに銀座ディックビルのギャラリーで開催した個展[FUCK]の写真と、今年亡くなられた我が師 杵島隆さんとのコラボ展をと声が掛かったもので、9月9日から始まる、宇野亜喜良・沢渡朔・立木義浩・寺山修司・森山大道 による[SCANDAL 2]展の連環展なのか[SCANDAL 3]としてか暮れに予定したいとの事で、43年前のNYでの写真FUCKを持って行った。
この1969年の写真は26才の時、初めてのNYで目から鱗の日々であった、$1が¥360の時代である。
何と云ってもNYの人達の性に対する意識が、解放されない若者の性意識を始め60年代安保闘争、ヴェトナム戦争、ビートニック、サイケデリック等々混沌とした時代背景のもと、NYは日本とは全く異なる星であった。
FUCKは其のNY達の性を通して日本に精神的解放・精神勃起を促そうと考えて、あらゆる性のパターンを追っ掛けた。中に今や世界有数のアーティストに立った草間弥生さんが主催していたイヴェント・パフォーマンス、一種の乱交パーティを撮ったものがあって、チラッと草間さんが写っているカットもある。写真展に間に合うよう写真集も制作する事になった。
何と云っても[FUCK]と名前の付いた個展や写真集は古今東西ない筈で、善い悪いは見る側の精神の資質に任す。
私個人としては己から湧いて出るインスピレイトの前には、如何なるものも問題にならない訳で、習慣慣習、中庸意識、時代感覚、其れ等がもたらす価値観など完全無視と云うことで、アートの前には我在るのみと云うことだ。
何れにしても此の写真をまとまった形で見せるのは初めてで、1969年の個展はコピー紙に刷ったモノクロで、ディスプレーを故倉又史郎さんがやってくれ、時代を超越した写真展ではあった。
今回のオリジナルカラーの中には69年、丁度NYに居る時にヴェトナム戦争北爆用に作られた赤外線カラーフィルムが発売され、其れで撮ったものもあり、全貌を展示するのは初である、どう考えても日本で発表は無理と云うカットもあって、長澤さんどうするかな、楽しみとしよう。
Wait, I cnaont fathom it being so straightforward.