三宅一生×アーヴィング・ペン展⇒トークイヴェント
クリスマス前日、天皇誕生日の六本木ミッドタウンはイルミネーション見物なのか買い物なのか結構な人出だった。
三宅一生グループの総師、北村みどり女史の13年に渡る大業績。三宅一生作品をアーヴィング・ペンが撮る、しかも一度も一生氏撮影に同席せずと云うスタイルを13年とおした、である。
駆け出しの頃ファッション写真など写真にあらずとファッション写真は撮らなかったが、一生さんとは何とはなしに付き合いがあり、初期のサテン布による一枚布ファッションを撮った事がある、確か一生さんの全集の初期頁に載っていたと思う。
コンクリートしか建築素材は無いと考えているのか、建築家さんのミッドタウンのギャラリーは導線が悪くて見辛い、只一部屋大きな長形の部屋での7・8点同一スライドスクリーンは良かった、圧倒的と云ってよく2人の仕事をまざまざと目の当たりにした。
一生さんの作品は既にファッションを超えアートの領域にあって、ペンもまたファッション写真と云うより静物写真の極意を持ち込んだが如くの出来映えで、此のコラボレーションは可成り高度なアート世界に至っている。
其れも此れも北村女史の業績や大であって其のエネルギーと質の高さには、余人ならずともは遠く及ばない、人は在るものだ。
会場は満席で立ち見のひと多数で一度話してみたいと思う、ピーター・バラカンさんもいらした、当夜は何故かシャイっけが出てしまい独善的・断罪モードが出て来ないで何だか不完全燃焼トークではあった。