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21_21 DESIGN SIGHT 田中一光展



六本木ミッドタウン21_21 DESIGN SIGHTで故田中一光さんの仕事の集大成をかなりのスケールで展示していて、一光さんのグラフィックデザイナーとしての大きさが圧倒的で、其の柔和な人柄と仕事えの厳しさを思い出す。
写真家として長年グラフィックデザインと付き合って来たが、色んな才能を垣間見ながら夫々広告というクライアントが出す条件を表現の中に如何に表すか⇒であるが結局其の条件とデザイナーのアーティストとしての才能とが鬩ぎ合うわけで、想像だが其処で結局は条件を背負った表現えのジレンマ、どうしても夫々持てるアーティストとしての才能を劣化させる。まぁビジネスレベルアートだから致し方ないか。かく云う其れに付き合う写真家も当然同じことが云えるわけで、広告写真は技術・トレンド・ファッション性等々唸らせる表現があるけれど、結局のところはアーティスティックなゼロ地点に立った表現は出来ない。イラストレーターが画家を目指したり、コピーライターが作家を目指したり等はその裏返しの結果だ。問題は其のアウトビジネスという地点に才能が立ったとき、果たして本質的な自由を持っているか、尚且つ長年こびりついたビジネスゾーンを突き破り、表現行動に至れるかである。云っては何だが、ほとんどは挫折する。
現在私が其の地点に居て、必ずしもビジネスゾーンにへばりついて来たわけでもないが、明らかに彷徨った部分はある。此の先必要なのは、予てから「才能は年を取らない」という自負のもと、天性のガッツで具体的行動あるのみだ。皆さん、到達してみせるから、見てて下さい。・・・宣言しちゃってるよ。。大丈夫かい。。。
 
写真の中央は浅葉克己、右側は21_21 DESIGN SIGHTのディレクター 深澤直人氏。後ろの大きな作品は、もちろん田中さんのポスターをでかくしたものだが、マントを纏った後ろ姿のモデルは浅葉です。
 
10月11日から銀座キヤノンサロンで私の個展「カオ」は始まります。まだまだ序の口だけど、写真を利し、写真を超えた作品を展示します。夫々の会期が短いですが、全国4都市を巡回します。皆さん是非見に来て下さい。来年はアジアでの展開を目指しています。
 
※深沢氏のことを田中一光展ディレクターと書いてしまったが、本展のディレクターは小池一子氏ですので訂正しました。小池さん、ごめん!

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