男は黙ってサッポロビール
銀座の個展⇒《カオ》に日本でのキャリアと質に於いてNo.1と云える広告制作会社・ライトパブリシティ社・の現代表取締役CEO兼、これまた日本の広告コピーライターでは実積No.1の方で、名を・秋山昌・さんと云って三船敏郎がキャラクターをした・男は黙って・・の広告コピーは当時ズシンと誰もが胸に響き忘れられない名文句で有り、数知れない名コピーがある。
彼は私が写真家故杵島隆さんの助手をしていた20才の頃、講談社の仕事でよくスタジオに来ていて、終わると何故か良く私を飲みに連れて行ってくれた、人生で酒を教えてくれる人と云うのは誰しも有ると思うが、私に取って写真は杵島さん酒は秋山さんである。
作家トルーマン・カポーティなど当時誰も日本では知らなかった時代に注目していたし一味も二味も着目する眼が際立っていた、資生堂の広告写真を撮っていた故横須賀功光さんも新宿のバーで紹介された、名古屋から、東京で一番を取るんだ、と青雲の志いっぱいで出て来た田舎者としては皆さんピカピカに輝き眩しくて仕方なかった。
考えるまでもなく秋山さん始め公私にわたる先輩達の引きと云うか縁が、私を今日迄に道をつけてくれたと思わずにはいられない、実に先輩達の質と云うのが人生の彩りを黄金にするか否かとも云えるわけで、擦過していく日々の大切さを感じる。