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枯葉とバイク



歳の所為もありなるべく歩いている、気配は季節の移ろいの鬩ぎ合いを想わせ暑かったり寒かったりと定まらない、日本の政治の如しか・・
其れでも
何となく季節の狭間と云うのは気持ちの良い空気に感じられて悪くない。
道を行くとハラハラと枯れ葉が舞い降りて落ちた葉の一枚一枚に目がいき赤みの色付き加減や所々穴があいたり欠けていたりと、ついつい目がいってしまう・・そうやって枯葉と云うより紅葉の思い出深いのはと記憶が巡る、奥日光の紅葉を若い時に撮影に行き紅と周りの木々との露出が旨く行かず手子摺った事や、カナダの紅と云うより黄色な金色の巨木の海とも云える森を思い出していたが・・ふっと、記憶とはおかしなもので友人のバイク仲間が癌治療の果てに亡くなったと伝えて来た事を思い出した、直接には知らない人だがバイク好きの友の親友であったバイク乗りと云うので気にはなっていた・・・そうやって亡き友 小野勝司 と走った紅葉を思い出していた、あれは長野の何処かだったか矢張りバイク仲間の杉江と西口も一緒に走っていた。
バイクに乗る人、其れも何方かと云えば趣味でしかも外車しか乗らないようなコアな、しかもある程度走れると云うかオートバイの走りの際を体感し知っている人には理解出来ると思うが、バイクは危険な乗り物には違いなく、其の恐怖こそがバイクの真髄の一つで他の事では先ず得られない世界で、是はやった者で無ければ解らない・・・。
小野勝司や上記のバイク仲間はそう云った些か危険走りを共有した友で・・此処からは理屈や論理に言語では現し難いのだが⇒・バイク仲間・と云うのは言うに云えない友達感覚がある・・縁者の死に云う迄もなく上下も色の違いもないが、何ゆえか微妙に独特の気配がある・・私だけの想いかも知れないが・・・。
小野達と走った紅葉と云うのは、あれは1Kmは有ったと思う一直線の道で、皆さん想像して下さい、其の道が紅葉真っ盛りの・紅いトンネル・で道の真ん中をワンとアクセルを吹かし素っ飛んで行くと紅一色の枯葉が舞い上がり、半ば辺り迄走っているとエンジンの唸る爆音と飛び去る落ち葉と真上迄覆い尽くした紅い時空が⇒ナンダコレハ・といった感じで恍惚そのものだった、感性を超越した時に在た。・・何十年も前のシーンだが鮮明に蘇る。諸兄バイクには代え難き何かが理屈ではない何かが潜んでいますぞ!

如何って事の無い枯葉の写真を、此の季節に逝った友人のバイク仲間に・・・・。

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