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弾丸ロケ⇒ねぶた


思い立って早朝に東京を出発。あちこち渋滞と事故の土曜日で、青森まで9時間掛かり、夜の7時15分から9時過ぎまで「ねぶた」を撮った。
 
随分昔に「ねぶた」は見に来た事があるが、超久しぶりに撮りながら、目の前を過ぎて行く巨大な太鼓や笛吹く人、飛び回るハネト達に混ざり、小さな5歳くらいの子供達もそこに混じり、練り歩いていく。
年齢差故か昔撮った時の記憶は無論定かではないが、多分に直感的に撮っていたと思える。しかし今目の前を行く人々を見ていると、今日の為に費やしたそれぞれのエネルギーや思い入れとが破裂している。中には疲れ気味の人達もいて、今回の撮影は人を撮るというより専ら「ねぶた」そのものを撮っているので、目の隅に入ってくる人々から感じるものが何故か健気で愛おしく思えてならない。
ハネト達が着物のあちこちに付けている小さな鈴が、跳ねる度にリンリン鳴るのだが、それが時に道に転がり落ちて人達がそれを拾いあっている。私も撮影しながら目の前に転がって来た鈴を拾い上げると、小さな子が寄って来たので、広げた小さな手のひらに乗せてやった。何でも其の鈴を拾うと幸運が舞い込むとかで、皆が鈴を拾っていた訳だ。
「ねぶた」そのものはダイナミックで鮮やかに輝き、類を見ない其の表現は、いろんな祭りがあるが唯一の世界を持っている。まぁ個人的な意見としては毎年テーマがワンパターンに過ぎないかと思える。題材を制作者自体もいろいろチャレンジしたいと きっと思っている筈だが、やはり伝統という枠がものを云うのか。いずれにしても「ねぶた」は素晴らしいお祭りだ。

撮影が終わり夜半前に青森を出てとんぼ返り。一睡もせず6時間で戻った。東京の朝は何となく静かで気持ち良かった。

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