
さて、今日午後から銀座キヤノンギャラリーで展示作業を始める。夏の初めにテーマを決めてPCと格闘し、最後は加筆作業に随分と彷徨いつつ、ちょっと悩みつつ、ちょっと苦労しつつ、それでも持ち前のガッツで何とか仕上げた。なんせかんせ私としては初めての表現方法で、去年の暮れに名古屋で個展をやったが、其の時の加筆より今回は苦労した。と云うのは、加筆前のキャンバスプリントの段階で既に完成度が高く、其れ自体が力を持っているからだ。加筆する加減が難しく、新たな経験をした。
来年はアジアに向けて個展が予定されていて、今回とはまた違ったテーマになっていくと思うが、イマジネーションするターゲットに向け試行錯誤していく過程が作品化されていくのは楽しみである。創り手にとってはアートに完成は無いと思うからね。
さぁ、明日はひたすら直感で、あっと云う間に展示が決まって行くんじゃないかな???自らがひと夏悩み戦った成果がパッと花咲く筈だ・・・。
皆さん、たった一週間だけど、是非見に来てください。きっと知らなかった加納典明があります!私も出来る限り会場にいます。何なりと声を掛けて下さい。
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/kanoo-kao/index.html
写真は、個展と全く関係なく、ミッドタウンで見かけたデカい石のアートです。

此の夏頑張って制作した作品の個展が、いよいよ11日から銀座キヤノンギャラリーで開催されます。銀座は期日が1週間と短いので皆さん、万障繰り合わせてご覧下さい。
単に写真と違って新境地とも云える作風です。ご意見・ご批判なりと、FB・Twitter等で返して下さい。また、友達の友達、そのまた友達の友達へ 口コミ され、多くの皆さんに見て貰えることを願っています。
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/kanoo-kao/index.html
この写真は、個展とは全く関係なく、銀座の裏道で見かけた・眠れる人・です。

スタッフの誰かがサイトを巡っていたら、私が1971年、27歳の時に参加したジャズアルバムがあると。そのタイトルを「イノセント・カノン」と云って、無邪気な加納とも云える、まぁその辺は音楽世界のノリをストレートに直訳していっても意味が無いかもしれない。
前年、平凡パンチN.Y.特集号の為に、石川次郎さん、イラストレーターの小林泰彦さんとN.Y.に撮りに行き、その撮影後、草間彌生のイーストヴィレッジのスタジオで彼女のパフォーマンスを撮った写真を、日本橋のDICビルにあったギャラリーで発表した。写真展「FUCK」である。
展覧会オープンの翌日、私は一躍世に躍り出て有名人と化していた。時代は何を錯覚したのか、オピニオンリーダーを求めて私に色んなメディアがアプローチしてきた。其の中の一つにキングレコード恩田さんという女性プロデューサーが声を掛けてくれて、ジャズドラマー猪俣猛とサウンド・リミテッドとのコラボレーションしないかと云ってきた。常々写真以外のメディアにも興味を持っていた私としては他のジャンルでどういう人がどういう感性とシステムのもと表現しているのか知りたくて、若者は行動第一と参加した。
ところが、私は歌手でもないし、ジャズで好きな女性シンガーはいたが、ことさら系統立てたジャズファンではなかった。
で、何やったら良いの?ということになり、私が自室でウイスキーをあおりつつカセットに訳の分からない自説をのたまったり非論理的な感覚言葉の羅列だったり、途中で怒鳴っていたり、要するに取り留めのない、言葉の不連続を録音し渡したのを覚えている。
まぁ猪俣さん、苦労しただろうけど、猪俣さん始め結構な面子が揃っていた・・・そしてLPレコードとして発売された。(ジャケットデザインは長友啓典だと記憶しているが) 上がったのを聴き猪俣さんのジャズは非の打ち所無しだが、何か私は浮いていて訳のわからないことを怒鳴ったり、とてもじゃないが余人に聴かせられたもんじゃないと・・さすがの自信過剰も此れだけは知られたくないなと・・やっておいて其れは無いけどさ。
とにかく私の手元にも無いし、話の中でもほとんど口にしてこなかった。ところが今度12月にキングレコードからCDで出るらしい・・・(キャイ〜ン!)どうしよう。
スタッフにYoutubeで探させ、42年振りくらいに聴いた。カユイ!キモイ!カユイ!キモイ! 本当にモオさあ・・・
でも待てよ、これ聴きようによってはラップじゃん!
今やラップは云うまでもなく音楽のジャンルとして確立されている。私と猪俣さんがやったことはラップの走りも走り、とも云えなくないなと。いや、聴いてみて、ふとそんな感じがしたよ。どうですか皆さん、ここまで自己正当化出来る人間はそういないでしょう?こと間違って聴くタイミングがあったらFBでもTwitterでも、ご意見返して下さい。罵声・怒声は要らないよ、意見だよ!ヨロシク!!
11日から一週間⇒銀座キヤノンギャラリー・・加納典明個展《カオ》もヨロシク!

昨日「サイレンサー展」のオープニングレセプションがあった。メンバーも揃い、関係者で溢れていた。集まった面子は浅葉克己 加納典明 小西啓介 桜井郁男 長友啓典 黒田征太郎 上條喬久 高橋稔 日暮真三 戸村浩 長浜治 椎根和 伊藤隆道。鋤田正義氏は個展か撮影で海外の様子、故倉俣史朗さんと故青葉益輝さんがいないのが残念。何せ40年振りの展覧会なので40歳年取ったジジイ達は皆意外と元気で、夫々目に見えるような人間疲れはしているように見えなかった。これも結局好きな仕事に関わって来たということかもしれない。私は挨拶で⇒最低100歳までは仕事するつもりです。サイレンサーの面子も此の先1人欠け2人欠けしていくだろうけど、新人を入れて行くにしてもオリジナルメンバー最後の1人になるまで、なるべく仲良しクラブでも良いからやり続けましょう・・・とのたまった。
私はアートはやはり時代の頁をめくり、時代に物云う存在でなければならないと考えるが、歳行けば行く程皆同時代から離れた歳の取り方をする。云いたいのは、同時代者としての時代に対する立場、つまり実存の仕方が問われるわけで、これはデータとか未来想定とかプログラム出来るわけじゃないから、あくまでも先ずは自分の奥地へ向かって精神的格闘技を極めるしかない。。。ガッツですかね!!

六本木ミッドタウン21_21 DESIGN SIGHTで故田中一光さんの仕事の集大成をかなりのスケールで展示していて、一光さんのグラフィックデザイナーとしての大きさが圧倒的で、其の柔和な人柄と仕事えの厳しさを思い出す。
写真家として長年グラフィックデザインと付き合って来たが、色んな才能を垣間見ながら夫々広告というクライアントが出す条件を表現の中に如何に表すか⇒であるが結局其の条件とデザイナーのアーティストとしての才能とが鬩ぎ合うわけで、想像だが其処で結局は条件を背負った表現えのジレンマ、どうしても夫々持てるアーティストとしての才能を劣化させる。まぁビジネスレベルアートだから致し方ないか。かく云う其れに付き合う写真家も当然同じことが云えるわけで、広告写真は技術・トレンド・ファッション性等々唸らせる表現があるけれど、結局のところはアーティスティックなゼロ地点に立った表現は出来ない。イラストレーターが画家を目指したり、コピーライターが作家を目指したり等はその裏返しの結果だ。問題は其のアウトビジネスという地点に才能が立ったとき、果たして本質的な自由を持っているか、尚且つ長年こびりついたビジネスゾーンを突き破り、表現行動に至れるかである。云っては何だが、ほとんどは挫折する。
現在私が其の地点に居て、必ずしもビジネスゾーンにへばりついて来たわけでもないが、明らかに彷徨った部分はある。此の先必要なのは、予てから「才能は年を取らない」という自負のもと、天性のガッツで具体的行動あるのみだ。皆さん、到達してみせるから、見てて下さい。・・・宣言しちゃってるよ。。大丈夫かい。。。
写真の中央は浅葉克己、右側は21_21 DESIGN SIGHTのディレクター 深澤直人氏。後ろの大きな作品は、もちろん田中さんのポスターをでかくしたものだが、マントを纏った後ろ姿のモデルは浅葉です。
10月11日から銀座キヤノンサロンで私の個展「カオ」は始まります。まだまだ序の口だけど、写真を利し、写真を超えた作品を展示します。夫々の会期が短いですが、全国4都市を巡回します。皆さん是非見に来て下さい。来年はアジアでの展開を目指しています。
※深沢氏のことを田中一光展ディレクターと書いてしまったが、本展のディレクターは小池一子氏ですので訂正しました。小池さん、ごめん!

未だ酷暑消えぬ頃、夜半に六本木ヒルズけやき通りを歩いていたらヴィトンのショールームが周りを超越し浮きキラキラと輝いていた。
草間作品は彼方此方で見知っていたがファッションブランドとのビジネスレベルでのコラボレーションは初めてな筈で、正直悪くない、1000万円のバッグとマジかいなと云う商品化もあり諸々刺激的な展開は寝惚けた時代にアートがもたらす純粋力を思わずにはいられない。
43年前、NYイーストビレッジの彼女のスタジオでパフォーマンスしてくれたのを撮った事は前にも書いたが、30代後半の草間彌生氏が裸のパフォーマーの間を回り、裸身に水玉を描いて回ったのを思い出す、此の上は100才、否もっとか作品展開されんことを!
さあ、典明!ターゲットは遥か彼方だぞ、底無しのガッツを持ちチャレンジエンジン2億4千万回転レッドゾーン超えをせよ!

いよいよ11日から銀座キヤノンギャラリーで、東京で初めて私の新しいアートシーンの個展が開かれる。今回はテーマを人の顔に絞って展開しているが、PCにはその他色々な素材が後を控えていて、此の手法での展覧会は其の端緒とも云える。
勿論50年やってきた写真から離れることは無いが、今後此の手法並びに真っ白なキャンバスに絵筆のみによる所謂絵画をも胸に湧いていて其れが具体となって降りてくるのが此の先楽しみだ。ま、いずれにしても、此の夏軽井沢で頑張ったものが展示されるので皆さん見たら少々驚くと思いますよ!是非、見てくれて、意見を下さい。そしてネットは元より皆に伝えてくれたら有り難いね。宜しく。
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/kanoo-kao/index.html
そうそう、そう云えば5日から勝どき橋のギャラリー@btfで「サイレンサー」という小さな団体とも云えない集まりなのだが、40年振りに16人の団体展が始まる。グラフィックが多いが、造形作家、コピーライター、作家、インテリアデザイナー、イラストレーター等々、近似異色な面子で開催される。
こちらもヨロシク!
http://www.shopbtf.com/at/silencer.html
http://www.facebook.com/events/466735473347954

去年名古屋名鉄百貨店で東北応援の為の個展「片目のツァラトゥストラ」から始めた手法で、名古屋展以来東京では初めての私の新しいアートゾーンの個展が銀座のキヤノンギャラリー (http://cweb.canon.jp/gallery/archive/kanoo-kao/index.html) で始まる。50余年やってきた写真から離れることは有り得ないが、其のキャリアを通し超えて行く先に此のアートシーンが拡がればと考えている。「待ってろ、草間彌生!」と云うにはさすがにおこがましいが、例によって自信過剰の片隅にチラりとそんな思いもある。ま、いずれにしても写真家 加納典明という意識で見ると、皆さん少々ビックリすると思う。会期が短いから、何が何でも見て欲しいな。そして率直な意見をバンバンくれたら、典明エンジンますますパワフルになると思うし、ひとつネットは勿論口コミでも皆に伝えてくれたら有り難し。
あぁそう云えば、この5日から勝どき橋のギャラリー@btfで「サイレンサー」という小さな団体とも云えない集まりなのだが、40年振りに16人の団体展が始まる。浅葉克己 加納典明 小西啓介 倉俣史朗 桜井郁男 長友啓典 黒田征太郎 上條喬久 鋤田正義 高橋稔 日暮真三 戸村浩 青葉益輝 長浜治 椎根和 伊藤隆道。グラフィックが多いが、造形作家、コピーライター、作家、インテリアデザイナー、イラストレーター等々、近似異色な面子で開催される。
こちらもヨロシク!
http://www.shopbtf.com/at/silencer.html
http://www.facebook.com/events/466735473347954
写真は会場で夫々にインタビュー動画が流れているが、そのインタビューをしてくれた野田幾子さんにご挨拶。

去年名古屋名鉄百貨店で、東北への応援という形で個展をやった手法(撮影した写真をかなりのデジタル処理を施し、其れをキャンバスにキヤノンのインクジェットプリント、大きなサイズはF120号・1939×1303・以下したものにアクリル絵具で加筆した作品)を50数点出した。其れと同じ手法で今回、銀座キヤノンギャラリーで今月11日から1週間という短い期間だが、個展がある。私としては写真を超えた新たな世界へのチャレンジとしていて、加筆など初めてやることも色々で、結構彷徨った。と同時にかなり面白かった。まぁ創作の仕事というのはこれが完成というのは有り得なくて、時空に対して想念の想像力が回転するプロセスを色んなメディア及び其の手法で具体する過程に過ぎない。そうやって知らない己への旅をすることが感覚主義者としては余人には少々計り知れないところなのだが、理屈抜きに面白いゾーンなのだ。この個展は東京の後、大阪、名古屋、札幌と開催される。まぁ皆さん、なるべく見て下さい。意見あらばブログでもTwitterでもFBでも、どんどん返して下さい。宜しく。

六本木ミッドタウン21_21 DESIGN SIGHTの故「田中一光展」のレセプションで《浅葉克己氏・彼は渋谷の桑沢デザイン研究所の学長とかフジTVの広告大賞の審査員で毎年一緒で卓球が好きで色々かんでいるらしい》と会った。彼はいつもフィルムのワイド専用カメラとラケットを持ち歩いていて、グラフィック・デザイナーとしては有数の人物で、人柄も個性的だ。